【保存方法】さつまいも農家が語る”さつまいも保存方法”
こんにちは。
さつまいもが実家から送られてきたり、子供が芋掘りに行ってきたりした後、
とにかく家にたくさんさつまいもがある方々に読んで頂きたいです。
まず初めに、さつまいもはそもそも強い野菜です。
実際に私たちプロのさつまいも屋は設備なども持っているので
本気出せば掘り起こしたさつまいもを1年以上保存可能です。
ネットでもたくさんのさつまいもの保存方法が見つけられますが、
あってる事もあれば、それはちょっと、、というものも正直あります。
そこで皆さんに、私たちさつまいも農家が考える
さつまいものベストな保存方法をお伝えいたします。
家庭でのベストなさつまいも保存方法
土の有無:土付き温度:10℃~15℃
場所:日の当たらない暗所
梱包:密閉しない
その他:温度湿度などの状態が安定して変化が少ない環境
冷蔵庫などで保存するとさつまいもにとっては寒すぎて
低温障害という病気のような状態になり腐りやすくなります。
暑すぎると芽が出てきたりしてそれもまた良くないです。
スーパーさんなどで並べられているさつまいもは殆どの場合、洗ってあります。
私たちも実際に洗ったお芋を出荷する事の方が多いです。
ただ洗ってあるさつまいもの場合でも少しは持ちますが、
数か月もつ、という事はかなり難しくなるので、
なるべく早くお召し上がり頂くのがベターです。
これらには理由があります。
時間がある方はもう少しお付き合い頂き、読んでみてください。
さつまいもを知る
さつまいもの事を知って頂けると自ずと保存に適した環境が理解できます。人と同じようにどこで生まれて、どこで育って、どう生きているか
さつまいもの事を知ってあげて下さい。
さつまいもは南国生まれ
さつまいものルーツは中南米にあります。今でいうメキシコやその少し南辺りで生まれた作物と言われています。
出展:農林水産省
そこからもわかるように主に熱帯で誕生したさつまいも。
実際に日本でも私たちの住む宮崎や隣の鹿児島県は有名なさつまいも産地です。
なので、さつまいもは寒いのが苦手なのは何となくお分かりいただけると思います。
さつまいもは土の中で育つ
さつまいもは土の中で育ちます。さつまいもはいわゆるヒルガオ科の植物の根っこです。
また土の中は地表に比べて温度変化は緩やかになり、湿度変化も圧倒的に少なくなります。
ですので、さつまいもは冷暗所が好きなことも納得頂けますでしょうか。
さつまいもは生きている
さつまいもを土から掘り起こし収穫してもなんと呼吸をしています。人間と同じように二酸化炭素を吐き出しています。
なので、ラップにくるんであったり、プラスチック袋詰めされている
さつまいもはすぐに解放してあげましょう。
二酸化炭素が充満し、品質の劣化に直結します。
まとめ
さつまいもの保存方法は諸説あります。
また、やはり品種や皆様の手に届くまでの輸送環境、時期、など
たくさんの要因によってベストな保存方法は少しずつ変わるとは思います。
やっぱり、野菜果物などを保存する際はまずその有名な産地を思い浮かべ、
その環境に近づけてあげることが一番間違いのない方法なのかなあと
記事を書いていて改めて思いました。
もし、たくさんのさつまいもがお家にある時は試してみて頂けますと幸いです。
たまにはググる前に他の野菜や果物を保存する際は
それらが生まれ育った環境を思い浮かべてみてくださーい!
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